警察官になるには?キャリアパスとやりがいを紹介
希望の仕事に就きたい
先生、警察官の仕事って、具体的にどんな種類があるんですか? いろんな部署や階級があるのはなんとなくわかるんですけど、いまいちイメージが掴めなくて…
キャリア専門家
なるほどね。警察官は、犯罪捜査をする刑事警察や、交通違反を取り締まる交通警察など、様々な分野で活躍しているんだ。他にどんな種類の警察官がいるか、教科書で調べてみようか。
希望の仕事に就きたい
教科書を見ると、地域住民と密接に関わる地域警察や、生活環境を守る生活安全警察、テロ対策などを行う警備警察もあるんですね! 警察官って幅広い仕事をしてるんだなぁ。
キャリア専門家
その通り! 警察官は、私たちの安全を守るため、多岐にわたる分野で活躍しているんだよ。それぞれの分野で専門的な知識やスキルが求められるので、興味のある分野があったら、もっと深く調べてみるのもいいね!
警察官とは。
- 警察官の主な仕事内容
- 社会の治安を守るために、個人の生命や身体、財産を保護し、犯罪の予防や鎮圧、捜査、被疑者の逮捕、交通の取り締まりなどを行うのが警察官です。警察官には、巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視官、警視総監と9つの階級があります。また、これらとは別に、刑事、白バイ・パトカーの運転、鑑識といった専門職がある。こういった仕事を希望する人は、勤務の実績などを考慮されたうえ、研修を受けます。条件をクリアして、関連職業についての特別なトレーニングを受けると、その後は各警察署に配置されたり、交通機動隊員になったりすます。警察官には様々な職種があります。交番・駐在所でのパトロールや巡回連絡等のあらゆる活動を通じて、管轄する地域の実態や地域住民の要望を把握し、地域住民の要望にこたえるための活動を行う地域警察。悪質化、巧妙化、広域化する数々の犯罪の検挙を行う刑事警察。防犯活動、風俗事犯摘発などによる生活環境の浄化、凶悪化・低年齢化が懸念される少年犯罪を防ぐ生活安全警察。交通事故防止を目的とした交通安全教育、各種交通違反の取締り、交通事故捜査などを行う交通警察。災害時の救助活動、国内外の要人の警護、テロ・ゲリラ事件の捜査などを行う警備警察など、多岐にわたる分野で活動しています。
- 警察官になるには
- 警察官の採用試験はⅠ類からⅢ類まであり、Ⅰ類は21歳以上35歳未満までで、大卒程度の学力が必要、Ⅲ類は17歳以上35歳未満までで、高卒程度の学力が必要、となっています。※平成29年度試験以降、年齢上限が「30歳未満」から「35歳未満」へと引き上げられました。※Ⅱ類試験は実施していません。
警察官の仕事内容:社会の安全を守る多様な役割
警察官の仕事は、犯罪の捜査や検挙だけにとどまりません。私たちの安全な暮らしを守るため、実に多様な役割を担っています。
街角で見かける機会が多いのは、地域住民の安全を守る交番勤務の警察官でしょう。パトロールや交通整理、事件事故の初動捜査など、地域の安全を守る最前線に立っています。また、犯罪捜査を担当する部署では、窃盗や殺人などの事件を解決するため、現場検証や証拠収集、関係者への聞き込みなどを行います。
さらに、近年増加しているサイバー犯罪に対応するため、インターネットを悪用した犯罪の捜査や、企業へのセキュリティ対策の指導なども重要な任務となっています。
このように、警察官の仕事は多岐に渡り、その内容は日々変化しています。しかし、「国民の安全を守る」という使命は、どの部署、どの仕事においても共通しています。
警察官の種類:地域警察、刑事警察、生活安全警察など
警察官として活躍する道は多岐に渡ります。一口に「警察官」といっても、その職務は配属される部署によって大きく異なります。それぞれの部署が専門性を持ち、国民の安全・安心を守るために日夜活動しています。
街の治安維持を担う「地域警察」は、皆さんが最も familiar な存在でしょう。交番や駐在所に勤務し、パトロールや事件・事故の初動対応、地域住民からの相談対応などを行います。
「刑事警察」は、殺人、強盗、詐欺などの凶悪犯罪の捜査を専門に行います。 テレビドラマなどでお馴染みですが、実際には地道な証拠収集や関係者への聞き込みなど、粘り強い捜査が求められます。
「生活安全警察」は、サイバー犯罪や少年 delinquency、薬物犯罪など、私たちの生活の安全を脅かす犯罪を幅広く担当します。 近年増加傾向にある特殊詐欺などの対策や、青少年の健全育成なども重要な任務です。
この他にも、交通事故の処理や交通違反の取り締まりを行う「交通警察」、警備隊としてテロや重大犯罪への対策にあたる「警備警察」など、様々な分野を専門とする警察官が存在します。それぞれの部署がそれぞれの役割を全うすることで、安全な社会が守られているのです。
キャリアパス:階級と昇進、専門職への道
警察官には、巡査→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警察庁長官という階級制度があります。警察官として採用されると、まずは巡査として経験を積みます。そして、一定の勤務年数や試験を経て、上の階級へと昇進していくことができます。
昇進試験は、筆記試験や面接、体力試験など、階級によって内容が異なります。また、警察組織内には、刑事、交通、警備、公安、サイバー犯罪対策など、様々な専門分野があります。一定の階級に達すると、自身の希望や適性に応じて、これらの専門分野に進むことも可能です。
専門的な知識やスキルを身につけるために、警察学校での研修や外部機関への派遣など、様々な機会が設けられています。それぞれの分野で専門性を高め、警察組織の中核を担う人材へと成長していくことができます。
警察官になるには?:採用試験と必要な資格
警察官になるためには、各都道府県警察本部が実施する採用試験に合格する必要があります。試験は大きく分けて、大卒程度を対象とする「総合職採用試験」、短大卒程度を対象とする「一般職採用試験」、高校卒業程度を対象とする「高卒程度採用試験」の3種類があります。
いずれの試験も、教養試験、論文試験、体力試験、面接試験などが課されます。また、試験を受けるためには、年齢、国籍、運転免許証の有無など、いくつかの受験資格を満たしている必要があります。具体的な受験資格や試験内容は、志望する都道府県警察本部のホームページで確認するようにしましょう。
警察官は、国民の生命、身体、財産を守るという、重要な役割を担う仕事です。そのため、高い倫理観や使命感、正義感が求められます。
警察官としてのやりがい:責任と使命感、社会貢献
警察官の仕事は、決して楽ではありません。しかし、それ以上に大きな責任と使命感、そして社会貢献を実感できる仕事です。人々の安全・安心を守るという、他に代えがたい重要な役割を担う中で、日々、自分の仕事が社会に貢献している実感を得ることができます。
犯罪を解決し、被害者の無念を晴らす、あるいは、交通事故を未然に防ぎ、尊い命を守る、など、警察官だからこそできる経験を通して、自分自身の成長も実感できるでしょう。