空間を彩る職人技！内装工のキャリアパス
希望の仕事に就きたい
先生、内装工ってどんな仕事かよくわからないんですけど、詳しく教えてください！
キャリア専門家
いい質問だね！内装工は、建物の内装を仕上げる仕事だよ。床を張ったり、壁を作ったり、天井を仕上げたりと、多岐にわたる作業をするんだ。内装は、私たちが毎日過ごす空間を快適にするために、とても重要なんだよ。
希望の仕事に就きたい
へえー、そうなんですね！内装工の仕事って、種類がたくさんあるんですか？
キャリア専門家
そうなんだ！例えば、床を専門に扱う「床仕上工」、壁を作る「ボード張り工」や「壁装工」、骨組みを作る「鋼製下地組立工」など、専門分野に分かれているんだよ。それぞれ専門性が高い仕事なんだ。
内装工とは。
- 内装工の主な仕事内容
- 内装仕上げは、建物の室内の快適な居住空間をつくる最終仕上げの工程であり、建物の出来栄えを大きく左右する重要な役割を持っています。内装仕上げに用いられる材料は、寸法、色調、デザインなど材料メーカー独自のものも多く、用途によって非常に多様です。このため、内装仕上げに従事する内装工の仕事は多くの専門領域に分かれており、その主なものは、床仕上工、鋼製下地組立工、ボード張り工、壁装工です。
- 内装工になるには
- 内装工になるには、公共職業訓練校を経て入職する方法と、入職後、公共職業訓練校または企業内訓練校で技能を身に付ける方法があります。一般に内装仕上げの各職種に就業するコースとしては、まず内装工事業者へ雇用者として入職して、見習いからスタートしてだんだん専門的な仕事をマスターしていくというケースが多いようです。しかし、できればまず職業訓練校に入って各種内装仕上工としての訓練を受けてから入職する方が、基礎が固まるので、その後の技能の向上が早いと言われています。一人前の内装仕上げができるようになるには、入職後3年ないし4年はかかるとされています。この仕事は、技能が身に付けば、若くして独立することも可能です。
内装工の仕事内容とは？
内装工と聞いて、具体的にどんな仕事をしているかイメージできますか？実は、私たちの生活空間を快適で美しく作り上げる、まさに「空間の魔術師」とも言える存在です。内装工の仕事は、住宅やオフィスビル、商業施設など、あらゆる建物の内部を仕上げること。壁紙を貼ったり、床材を敷いたりといった作業はもちろん、天井や壁を作る軽鉄工事、断熱材や防音材を入れる作業など、その範囲は多岐に渡ります。
新築の場合は、設計図に基づいて、何もない空間に壁や天井を作り、部屋を形作るところからスタートします。まるで、一枚のキャンバスに絵を描くように、空間を創造していく仕事と言えるでしょう。一方、リフォームの場合は、既存の空間を活かしながら、お客様の要望に合わせて、より快適で美しい空間へと生まれ変わらせていきます。
内装工の仕事は、体力的なタフさが必要とされることもありますが、自分の手で空間を作り上げていくという、大きな達成感を味わえる仕事です。完成した空間を見た人から、「ありがとう」「素敵になったね」と感謝の言葉を直接もらえることも、大きなやりがいに繋がります。
専門分野と必要なスキル
内装工事と一言で言っても、その仕事内容は多岐に渡ります。ここでは、代表的な専門分野と、それぞれの分野で必要とされるスキルについて解説して行きます。
まず、内装工事の基礎となるのが、軽鉄工事やボード工事です。 軽量鉄骨(LGS)を用いて壁や天井の下地を組む軽鉄工事、そして石膏ボードなどを用いて壁や天井を仕上げるボード工事は、内装工事の基礎となる重要な工程です。これらの工事には、設計図面を正確に読み取る力、ミリ単位の精度で施工する技術力、そしてチームで連携して作業を進める協調性が求められます。
次に、床の仕上げを担当するのが、フローリング工事です。フローリング材には、木材、タイル、カーペットなど様々な種類があり、それぞれの素材に合わせて適切な施工方法を選択する必要があります。そのため、素材に関する知識、正確な採寸とカット、そして美しい仕上がりを実現する丁寧な作業が求められます。
さらに、空間の印象を大きく左右する壁紙の施工は、クロス工事と呼ばれます。クロス工事では、壁紙の種類や特性を理解し、適切な接着剤や施工方法を選ぶ必要があります。また、部屋の形状に合わせて壁紙を正確にカットし、隙間なく綺麗に仕上げるためには、高い技術と集中力が求められます。
このように、内装工事には様々な専門分野が存在し、それぞれの分野で必要とされるスキルも異なります。自身の興味や適性に合わせて、専門性を高めていくことが、内装工としてのキャリアアップに繋がります。
床仕上工：足元から空間を演出
床は、部屋の印象を大きく左右する要素の一つです。床仕上工は、木材、カーペット、タイルなど、様々な素材を駆使して、美しく、機能的な床面を作り上げる仕事です。
彼らは、下地処理から仕上げまで、全ての工程に精通しています。ミリ単位の精度と、素材の特性を見極める確かな目が求められます。床材の種類や施工方法によって、部屋の雰囲気は大きく変わります。例えば、無垢材のフローリングは、温かみのある空間を演出し、タイルは、清潔感と高級感を演出します。床仕上工は、自分の技術で、空間の雰囲気をガラリと変えられる、まさに「空間の演出家」と言えるでしょう。
鋼製下地組立工：内装の骨組みを作る
華やかな内装の裏側で、空間の基礎を築くのが鋼製下地組立工です。彼らが扱うのは、軽量鉄骨(LGS)と呼ばれる金属製の材料。これを組み立てていくことで、壁や天井の骨組みとなる下地を組み上げていきます。
図面を読み解き、寸分の狂いもなく正確に下地を組み立てるには、高い技術と集中力が求められます。また、現場ではチームで作業を行うため、コミュニケーション能力や協調性も不可欠です。
鋼製下地組立工の仕事は、内装の完成形を左右する重要な役割を担っています。自分が組み立てた下地の上に、美しい内装が施されていく様子は、大きな達成感を味わえます。
キャリアアップと独立の可能性
内装工としてのキャリアを積む中で、技術の向上とともに役職が上がることも珍しくありません。現場作業員からスタートし、経験を積むことで、班長や現場監督、さらには現場全体の管理を行う現場責任者といった道も広がっています。
また、独立開業を目指すことも可能です。独立すれば、自分の裁量で仕事を引き受け、お客様と直接関わりながら、理想の空間作りを実現できます。さらに、実績と信頼を積み重ねることで、規模を拡大し、複数の職人を雇用する経営者としての道も開けていきます。
内装工の仕事は、手に職をつけ、自分の技術で未来を切り拓くことができる魅力的な職業と言えるでしょう。