服づくりの匠 パタンナーの道
希望の仕事に就きたい
先生、パタンナーってどんな仕事か教えてください。
キャリア専門家
パタンナーは、デザイナーが描いた服のデザイン画を、実際に服として作れるように型紙に起こす仕事だよ。立体的な服を平面の型紙にするには、専門的な技術や知識が必要なんだ。
希望の仕事に就きたい
難しそうですね！コンピューターを使うって書いてありましたけど、やっぱり裁縫の技術も必要なんですか？
キャリア専門家
そうだね。最近はCADを使ってパターンを作ることが多いけど、布の特性や縫製の知識がないとうまく型紙は作れないよ。それに、手先が器用な方が有利なのは確かだね。
パタンナーとは。
- パタンナーの主な仕事内容
- パタンナーとは、デザイナーのデザイン画を元に、型紙に起こして立体化し、そのほか生地やボタンのサイズ指定、納品チェックなども行う仕事です。専門的な技術、知識が必要な仕事で、近年は人手不足気味です。最近ではパターンメイキングはCADを使って行われるケースが多く、コンピュータの操作能力も求められるようになってきました。
- パタンナーになるには
- 一般的に、洋裁学校や専門学校、大学の被服科などでパターンの基礎を身につけてから、アパレルメーカーなどに就職する。パターン作成に関する資格として「パターンメーキング技術検定」が実施されており、資格を取得すると就職に有利な場合がある。
パタンナーってどんな仕事？
「パタンナー」。服飾業界で働く上で欠かせない、この仕事をご存知ですか？デザイナーが描いたデザイン画を元に、実際に服として形にするのがパタンナーの仕事です。しかし、ただ図面を引けばいいのではありません。生地の特性や縫製方法まで考慮し、着心地の良さ、デザインの美しさ、両方を追求する、まさに職人技と言えるでしょう。今回は、そんなパタンナーの仕事内容について、詳しくご紹介します。
デザイン画を形にするまで
華やかなランウェイに身を包むモデルたち。彼女たちの着る美しい服は、デザイナーの創造性と、それを形にするパタンナーの技術によって生み出されます。今回は、服づくりにおいて欠かせない存在であるパタンナーの仕事内容、特にデザイン画を実際の服へと具現化するまでの過程に迫ります。
まずデザイナーから渡されたデザイン画を元に、パタンナーは平面の生地から立体的な服を構築するための設計図とも言える「パターン」を作成します。この作業は、単にデザイン画をなぞるだけでなく、体の曲線や動きやすさ、縫い代などを計算し、平面的な布地に立体的な構造を与える、高度な技術と経験が求められます。
次に、作成したパターンをもとに、仮縫い用のサンプルを作成します。これは、実際に選んだ生地で縫製を行い、デザインのバランスや着心地などをチェックするためです。デザイナーと連携しながら、修正を繰り返し、理想のシルエットに近づけていきます。
こうして幾度もの調整を経て、ようやく完成したパターンは、量産化のために工場へと送られます。パタンナーの仕事は、デザイン画と服をつなぐ、まさに「匠」の技と言えるでしょう。
必要なスキルと資質
パタンナーとして活躍するために、どのようなスキルや資質が必要なのでしょうか？
まず欠かせないのが、正確なパターンを作成するための技術力です。デザイン画の意図を読み取り、生地の特性や縫製方法などを考慮しながら、正確な寸法でパターンを作成しなければなりません。そのため、平面構成や立体裁断、縫製などの専門知識はもちろん、CADなどのソフトを使いこなすスキルも求められます。
また、コミュニケーション能力も重要です。デザイナーとの打ち合わせを通して、デザインの意図やイメージを共有し、より良いパターンを作成していく必要があります。さらに、工場の職人との連携も欠かせません。自身の作成したパターンが、実際に縫製可能かどうか、細部まで確認し、指示を出す必要もあるため、円滑なコミュニケーションが求められます。
加えて、パタンナーには、服に対する興味関心や探求心、そして豊かな感性が求められます。流行や素材、縫製技術などを常に研究し、自身のスキルを磨き続けることが、優れたパタンナーへの道へと繋がります。
キャリアパスと将来性
パタンナーのキャリアパスは、企業への就職、フリーランス、独立開業など、実に多様です。
アパレルメーカーに就職した場合、経験を積むことで、パタンナーとして専門性を高める道が開けます。また、生産管理や商品企画など、他の部署への異動も可能です。独立して自身のブランドを立ち上げるパタンナーも少なくありません。
一方、フリーランスのパタンナーは、自分のペースで仕事ができるという魅力があります。近年では、インターネットを通じて仕事を受注するケースも増えています。
アパレル業界全体は、ファストファッションの台頭や消費者の価値観の変化などにより、厳しい状況が続いています。しかし、高い技術力を持つパタンナーは、今後も必要とされるでしょう。 特に、消費者ニーズが多様化する中で、一点物の服やオーダーメイドの需要が高まっており、パタンナーのスキルが活かせる場は広がっています。
洋服に対する熱い情熱と、探求心を持ち続けることで、パタンナーは自身の才能を輝かせることができるでしょう。
パタンナーになるには？
どのようにすればパタンナーになれるのでしょうか？服作りが好きという情熱はもちろん必要ですが、専門的な知識や技術を身につけることが重要です。具体的には、服飾系の専門学校や大学で、パターンメイキング、縫製、素材、デザイン画の理解など、幅広い知識と技術を習得します。
卒業後は、アパレルメーカーやデザイン事務所などに就職するのが一般的です。経験を積む中で、自分の得意分野や興味のある分野を絞り込み、レディース、メンズ、子供服、舞台衣装など、専門性を高めていくパタンナーもいます。
パタンナーの仕事は決して楽ではありません。しかし、自分の手掛けた洋服が店頭に並び、多くの人に手に取ってもらえた時の喜びは何物にも代えがたいものです。服作りへの情熱と、それを形にする確かな技術があれば、あなたも夢を叶えることができるでしょう。