身近な素材のプロ！合板工のキャリアパス
希望の仕事に就きたい
先生、この資料に合板工の仕事が細かく分かれているって書いてあるんですけど、具体的にどんな仕事をしているんですか？
キャリア専門家
いい質問だね！合板工は、大きく4つの工程に分かれていて、それぞれ原木係、単板製作係、接着剤調整係、仕上係がいます。原木係は、合板の材料となる原木を選別したり、運んだりする仕事だね。
希望の仕事に就きたい
へえー、原木から仕事が始まるんですね！他の係は何をしているんですか？
キャリア専門家
単板製作係は、原木を薄くスライスして単板を作ります。接着剤調整係は、その単板を貼り合わせるための接着剤を調合する仕事で、仕上係は、出来上がった合板を綺麗に仕上げたり、検査したりする仕事だよ。
合板工とは。
- 合板工の主な仕事内容
- 一般には合板は、ベニヤ板とかプライウッドと呼ばれ、これを作るのが合板工です。合板は、安価で質感も良く、住宅、家具、建具、展示装飾、楽器、パレット梱包、オーディオ製品のキャビネットなど、さまざまな分野で用いられ、私たちに身近な存在となっています。合板製造の基本パターンは、原木から単板を作り、乾燥させて仕組むこと、仕組んだ単板に接着剤を塗布して、これを熱圧乾燥させること、これを裁断、表面処理をして仕上ることの三つで、これらの工程は流れ作業によって行われます。ひと口に合板工といっても工程によって仕事の内容は異なり、原木係、単板製作係、接着剤調整係、仕上係に分かれます。
- 合板工になるには
- 合板工になるために、特に学歴や年齢の制限はありません。一般には入職し仕事をしながら技能を身につけていきます。各企業では研修訓練が行われており、企業内で正規の職業訓練施設を持っているところもあります。また、民間資格として「木材接着士」「木材乾燥士および木材切削士」の資格があります。合板工の仕事は、ほとんどが立ち作業であり、手作業も多いため、健康が第一条件で、体力も要求されます。
合板ってどんな素材？
「合板」と聞いて、具体的なイメージが浮かびますか？ 実は、私たちの身の回りにある、ごく身近な存在なのです。 薄い板を重ねて接着剤で貼り合わせた合板は、家具や建材など、様々な場所で使われています。 軽くて加工しやすく、強度も高いという優れた特徴を持つ合板は、まさに万能素材と言えるでしょう。
合板工の仕事内容とは
合板工とは、住宅や家具などに広く使われている合板の製造に携わる仕事です。木材を薄くスライスした単板を、繊維方向が交互になるように重ねて接着し、様々な大きさや厚さの合板を製造します。 主な仕事内容は、材料となる木材の選別から始まり、切断、乾燥、接着、プレス、裁断、そして品質検査まで、合板作りにおける全工程に携わります。扱う機械は、巨大な乾燥機やプレス機、コンピューター制御の切断機など、大規模なものから精密なものまで多岐に渡ります。 木材に関する知識や経験はもちろん、機械操作のスキル、正確性、体力も求められる仕事です。
合板工になるには？
合板工になるための特別な学歴は必要ありません。 多くの場合、企業に就職して一から技術を学ぶことができます。 未経験者歓迎の求人を探したり、公共職業訓練などを通じて基礎知識を身につけるのも良いでしょう。また、近年では、専門学校や工業高校で木材加工について学ぶ若者も増えています。これらの学校では、合板の製造過程や加工技術について専門的に学ぶことができ、卒業後は即戦力として活躍できる可能性が高まります。
キャリアアップの可能性
合板工としての経験を積むことで、技術力の向上はもちろんのこと、様々なキャリアアップの道が開けていきます。
まず、現場監督として活躍する道があります。長年培ってきた合板に関する知識や技術を活かし、工程管理や品質管理など、現場全体を supervision するポジションです。
さらに、独立して自分の工房を持つという選択肢もあります。家具製作や内装工事など、自分の技術を活かした作品を生み出す喜びは格別です。
また、合板メーカーに就職し、製品開発や品質管理に携わる道も考えられます。現場経験を活かし、より良い合板作りに貢献することができます。
このように、合板工のキャリアパスは多岐に渡り、自分の努力次第で将来の可能性を広げていくことができます。
合板業界の未来と展望
日本の林業が抱える課題を背景に、合板業界は大きな転換期を迎えています。国産材の利用促進、森林資源の循環利用など、持続可能な社会の実現に向けて、合板への期待はますます高まっています。
特に、近年注目されているのがCLT（直交集成板）などのエンジニアードウッドです。これは、薄い板材を繊維方向が互いに直交するように重ねて接着したもので、高い強度と寸法安定性を持ち合わせています。中高層建築物への利用も進み、合板の活躍の場はますます広がっています。
このような状況下、高度な技術と知識を持つ合板工の需要は今後も増加していくことが予想されます。新たな素材や技術に対応できるよう、常に学び続ける姿勢が求められます。